法令の遵守

企業では法令遵守(コンプライアンス)を求められる時代になりました。私たち体温管理指導士も同じです。

体温管理指導士は健康に関する相談やアドバイスを行いますが医師ではありません。医師法の17条では「医師でなければ医業をしてはならない」とあります。

医師でない者が医療行為をしてはいけない、ということです。当然ですね。医療行為の中で体温管理指導士に関連してきそうなことは体温の測定(検温)になります。

実はこれまで医師や看護師でない人は検温ができませんでした。ですが、それでは業務が円滑に遂行できないと、特に介護の現場から要望があり、平成17年に厚生労働省により見直されました。

平成17年7月26日付「医師法第17条歯科医師法第17条および保健師助産師看護師方第31条の解釈について(通知)」において「水銀体温計・電子体温計により脇下で体温を計測すること、及び耳式電子体温計により外耳道で体温を測定すること」を医療行為の範疇から外すとしました。

しかし、基本的には自分自身で検温を行ってもらいましょう。寝たきりや意識不明の人を検温することはほとんどないでしょう。ですが、法令遵守としては重要なことなので知っておいて頂きたいと思います。

もし、相談にのっているときに健康美容製品等を進める場面になったら「これは〇〇に効きます」」「これで〇〇病が治ります」等は言ってはいけません。

これは薬機法(旧薬事法)に関する問題です。2人きりなら問題ない、バレない、などと考えてはいけません。健康の相談にまるというとは、相手の生命にも関わってくるのでとても責任が重いことなのです。

もし問題が発覚すれば、体温管理指導士全体のイメージを損ね、他の真面目に活動している体温管理指導士にも悪影響が出てしまいます。

仮に医者の助言が間違っていると思ったとしても相談者が医療機関で診断をされているのであれば、そちらを尊重しましょう。

あくまで、体温管理指導士は相談相手であり、医師ではありません。また、「その薬はやめましょう」「その医者は間違っています」など、医師を否定する発言も控えましょう。

サイトマップ

第1章 知っておきたい体温のこと
1.そもそも体温とは?
2.上手な体温の測り方
3.【Point】実測式と予測式
4.体温にも生活リズムがあります
5.かぜなどで発熱するのは何のため?
6.平熱って?基礎体温を知っておこう
7.年齢によって体温は変わる
8.子供の体温管理
9.ストレスと体温
10.【Point】睡眠と体温

第2章 体温を知るためのカラダのこと
1.体温管理の基本<血液について>
1-1.血液の成分は血漿が55%、血球(赤血球・白血球・血小板)が45%
1-2.体温管理には、しっかりと水分補給を
2.<豆知識>血液の道路、血管は渋滞が起きやすい!?
3.【Pick Up】血管&血流チェックの強い味方
4.体温管理に欠かせないもの<筋肉の働き>
5.筋肉にも種類があります!
6.【Pick Up】マッサージとストレッチの違い
7.<豆知識>ダイエットのキーファクター、褐色脂肪細胞とは!?
8.体温管理を司るもの<神経の不思議>
8-1.《2つの自律神経の働き》
8-2.《自立神経を整える》
9.【Pick Up】ブルーライトってなに?
10.<豆知識>目を温めて自立神経を整える!
11.【Point】神経の仕組み
12.体温管理のメカニズム<免疫力の大切さ>
12-1.体温を上げると免疫力はアップする!
12-2.自然免疫と獲得免疫
12-3.NK細胞とは?
13.<豆知識>免疫力とともに大切な基礎代謝

第3章 低体温からくるカラダの不調
1.【Pick Up】健全なカラダをつくる「気」と「血」ど水」
2.体温管理によって引き起こされる症状
2-1.肌荒れ
2-2.慢性的な疲労感
2-3.生理痛・婦人科系の疾患
2-4.うつ
2-5.高血圧・心筋梗塞・脳梗塞
2-6.ガン
3.特に女性は冷えている?
3-1.とある会社員Aさんの例
4.<豆知識>冷え性と低体温
5.【Pick Up】冷え対策にバスソルトで足湯はどうですか?
6.発熱、炎症は冷やす
7.【Point】高血圧は温め方を慎重に
8.<豆知識>スポーツの後にアイシング&温めを
9.【Coffee Break】月とカラダ

第4章 カラダを上手に温める
1.カラダにうれしい温熱効果
2.【Pick Up】西洋医学の父ヒポクラテス
3.見えないものに価値がある<遠赤外線ってなに?>
4.<豆知識>手当て 最初のお医者さんはお母さん!?
5.見えないものに価値がある<遠赤外線のメカニズム>
5-1.伝導
5-2.対流
5-3.輻射(放射)
6.<豆知識>知っていますか?温と暖の違い
7.見えないものに価値がある<遠赤外線と温熱効果>
8.【Point】サーモグラフィー調査結果
9.見えないものに価値がある<遠赤外線をご家庭で>
9-1.手当て
9-2.遠赤外線サポーター
9-3.岩盤浴
9-4.遠赤外線ヒーター
9-5.遠赤王シリーズ
10.<豆知識>炭火や七輪で焼いた料理は、よりおいしく感じませんか?

第5章 カラダに優しく温まる
1.胃とストレスと冷えと暴飲暴食と
1-1.食後に決まって腹痛が起こる・・・消化性潰瘍
1-2.体つきが補足、体力がいな・・・胃下垂
1-3.常に上腹部に不快感やもたれがある・・・慢性胃炎
1-4.胸やけ、ゲップ、酸っぱい駅が逆流する・・・胃酸過多症
2.カラダに優しい相性の良い食材
2-1.にんにく × 豚肉
2-2.はちみつ × レモン
2-3.ビール × 枝豆
2-4.肉料理 × パイナップル
2-5.ほうれん草 × ごま
2-6.焼き魚 × 大根おろし
3.[レシピ]じゃがいものポタージュ
4.[レシピ]冬瓜とニラのスープ
5.[レシピ]しじみとわかめの卵スープ
6.[レシピ]きのこ汁
7.[レシピ]ミネストローネ
8.体温を上げる食生活
8-1.カラダを温める野菜
8-2.カラダを冷やす野菜
8-3.玄米
8-4.ヨーグルト
8-5.納豆
8-6.ココア

第6章 温を極める
1.温熱療法とは
2.【Point】温熱療法
3.家庭でできる温熱療法の普及活動
4.【Pick Up】体温管理指導士がいる温熱サロンの普及活動
5.温めることを推奨する医師ための紹介
6.温熱療法とガン治療
6-1.なぜ?ガン細胞は熱に弱いのか
6-2.ガン予防にも温熱療法を
6-3.ガンになりやすい人の3つの特徴
6-4.ヒトが生きていくために必要な要素「ねみみにわさび」

《温のある生活》
1.むくみ ~冷え性と美容~
2.歳を重ねても輝く女性の物語
3.子供にだって体温管理を
4.働くおとなに、そっと温を
5.子供の健やかな成長と温かい食事
6.アクティブに働くセラピストが想うこと

あなたの冷え性をチェック

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