4.カラダを上手に温める

カラダを温めるライフスタイルの基本
<食事・運動・入浴>

体温管理のために、カラダを温める方法はたくさんあります。

食事、運動、入浴などがすぐに思いつく対策ではないでしょうか。

体温を上げる食べ物は「しょうが」「唐辛子」「ココア」などが有名です。

また、俗に夏野菜はカラダを冷やし、冬野菜はカラダを温めるともいいます。

運動といえばウォーキングなどの「有酸素運動」が基本です。

体温の60%は筋肉から生み出されていて、その筋肉の70%は下半身に存在します。

つまり、下半身わしっかり動かすことは体温の上昇につながります。

また、最近はシャワーで済せてしまうヒトも多いですが、体温管理の観点からも入浴はとても大切で、そのなかでも「半身浴」がおすすめです。

半身浴のコツは室温25℃程度に温め、38℃くらいのお湯に20分~30分ほど、ゆっくりと浸かることです。

カラダにうれしい温熱効果

最近では薬に頼らない代替え医療が盛んになっています。

そのなかでも注目されているのが、カラダを温めて活性化させる温熱療法です。

この温熱療法という考え方は古くから行われていて、かつては太陽の光にけが人や病人をあてて治療していました。

日光療法などといわれていたこの行為は、昔の人も太陽光に含まれる人体を回復させる力を知っていたという証に他ありません。

その太陽の恵みが「遠赤外線」です。

今では、遠赤外線の温熱効果は幅広く知られるようになってきました。

ここでは健康や美容の世界で注目され、体温管理にも重要な役割を果たす遠赤外線について詳しく学んでいきます。

【Pick Up】西洋医学の父ヒポクラテス

紀元前460~375頃のギリシャの意思で、医学は科学的な根拠に基づいて行うべきととし、宗教、名神や呪術的要素と切り離す必要があると提唱しました。

人間の自然治癒力を引き出すことに焦点をあて、初めて病院を作りました。これは日光に当たるための建物でした。人間は、血液、粘液、黄疸汁、黒疸汁の四体駅をもち、それらが調和していると健康であると考えました。

「食物によるよりも飲料によって回復をはかる方が容易である」という名言を残しています。

【クリミアの天使】フローレンス・ナイチンゲール

イギリスの看護師で、1854年のクリミア戦争が勃発した際に、戦地に赴き敵味方に関係なく負傷兵に対して献身的な看護にあたりました。

野戦病院の清潔をたもてるようにと、軍の上層部にかけあい衛生面での改善を試み、また日光療法を取り入れることで、兵士の死亡率を軽減しました。看護師としては役2年半の活躍でした。

その後、統計学者として「野戦病院での死亡統計」など死亡原因を追究し、医療衛生改革をおこない、衛星管理の改善や看護師の重要性を説き、看護師の地位の向上に貢献しました。

見えないものに価値がある<遠赤外線ってなに?>

遠赤外線という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、無味無臭で目に見えない遠赤外線について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。

そもそも遠赤外線とは何でしょう?

遠赤外線とは電磁波の一種で光とも表現されます。何だか電磁波と聞くとカラダに悪いのではないかと思う方もいるかも知れません。

しかし、すべての電磁波か有害な訳ではありません。なぜならば、電磁波は波長によって種類が分かれているからです。

図1<波長の構造>にあるように人体において危険な波長と安全・有効な波長があります。日焼けの原因となる紫外線や電子レンジのマイクロ波は、長時間浴びるとカラダにとっても良くありません。

安全な波長は可視光線と赤外線です。可視光線は虹の七色で唯一目に見える光です。もう一つのせい外線は、さらに細かく近赤外線・中赤外線・遠赤外線に分かれています。

近赤外線は可視光線の赤にあたる波長に近いため、赤く発行して見えることもあるのが特徴で、テレビのリモコンなど利用されています。

中赤外線はそのなの通り近赤外線と遠赤外線の量話法の特性を持っています。遠赤外線は物質に熱源を作り出す効果があります。

このようなことから、体温管理に適した温熱効果を生み出すものとして遠赤外線に注目があつまっています。


<豆知識>手当て 最初のお医者さんはお母さん!?

子どものころ、突然お腹が痛くなったとき母親に手を当ててもらうと、すぅ~っと痛みが和らいだことはありませんか?

それは、人のカラダも微量の遠赤外線を出しているからなのです。遠赤外線のなかでも、人体が持っている波長は育成光線ともいわれる限られた波長で、もっとも人体に有効だと考えられています。

そうです、母親の優しい温もりの正体は「育成光線」なのです。

見えないものに価値がある<遠赤外線のメカニズム>

どうして、遠赤外線でカラダが温まるのでしょうか?

それを知るためには、「熱の伝わり方」を理解する必要があります。ヒトが暖かいと感じるには3つの方法があります。

1)伝導

伝導による熱の伝わり方は、温度の高い方から低い方へ熱の移動が行われます。例えば、お湯に手を入れると、手がどんどん暖かくなってきます。

温度の高いお湯から低い手に熱が移動することで手が温まり、最終的にはお湯と手が同じ温度になります。料理のときにフライパンで食べ森を炒める仕組みも伝導です。

2)対流

エアコンやストーブなどで空気を温める方法が対流です。暖かい空気は上へ、冷たい空気はしたへ行くので、空気の循環が発生し部屋全体を温めます。

風呂の水なども同じように、暖かくなった水は上に行き、その水に押されて冷たい水が下にと循環を繰り返し、最終的に均一な温度のお湯になります。

ヒトがお風呂で温まる仕組みは、対流で温まったお湯に全身で触れることで伝導によりカラダが温まっています。

3)輻射(放射)

遠赤外線やマイクメ波などの電磁波のみによる温め方が輻射です。空気や水などの環境を変えずに、物体を直接温めます。

例えば、電子レンジの温め方は中の食べ物は温まりすが、空気は関係なのでレンジ内の温度は熱くなりません。これは光がおこす分子活動によるものです。

分子活動は、近い波長同士の分子が共鳴し合い、振動することで自己発熱を起こす現象です。

人体の場合は、遠赤外線の輻射により皮膚内の毛細血管で分子活動がおこり熱エルネギーが生まれます。そうして温まった血液が全身をめぐり、カラダの芯から先まで全身を温めます。

3つの温め方の違いからもわかるように、遠赤外線の輻射は太陽の温め方と同じです。

例えば、気温が10℃の日はビルの日陰では肌寒く感じ、太陽の下ではポカポカ暖かく感じたことがあると思います。ですが、温度を測るとどちらも同じ10℃です。

これは、太陽光に含まれる遠赤外線の輻射により空気(気温)を変えずに、直接ヒトを打つ側から温めているからです。

これように「日向ぼっこ」に近い感覚の遠赤外線は、優しくカラダを温めますので体温管理に最適です。

<豆知識>知っていますか?温と暖の違い

「あたたかい」と感じで書くとき「温かい」と「暖かい」がありますよね。この2つの感じの違いはご存知ですか?

こんなとき反対語を考えるとイメージがわきやすいのです。「温かい」の反対は「冷たい」、で「暖かい」の反対は「寒い」です。なんとなくイメージできますか?

温かいは食材やスープ、そして体温などの温度です。暖かいは暖房や気温などの温度です。

ちなみに「温かい」は「熱い」と冷たいの中間、「温かい」「暑い」と「寒い」の中間の温度をあらわします。

見えないものに価値がある<遠赤外線と温熱効果>

遠赤外線の温熱効果は健康・美容・医療で活躍しています。治療院や美容サロン、介護施設、暖房機器、調理機器、家庭用治療器、岩盤浴、ダイエットプログラム、そしてガン治療などの様々な分野で遠赤外線の力を生かしています。

それは遠赤外線に以下のような効果が期待できるからなのです。

  • 血液がサラサラになる
  • 老廃物が排出されやすくなる
  • 細胞の代謝が良くなる
  • 自律神経が整う
  • カラダの内部が温まる
  • 一度温まると冷めにくい

遠赤外線の温熱効果のサイクルは、遠赤外線の輻射でカラダの表層面で素早く熱エネルギーに変換され、温まった血液が毛細血管をつたい、あっという間に全身に循環していきます。

すると、血流改善により老廃物も排出されやすくなります。また、その温熱効果によって自立神経を整え、細胞の退社を活性化させます。

その結果が免疫機能の向上につながり、あらゆる不調からカラダを守る強さが生まれます。このようなことから遠赤外線による体温管理は、カラダを直すというよりは、カラダを整える感覚ではないでしょうか。

遠赤外線の温熱効果は、本来ヒトが持つている元気で健やかななカラダに戻していくような効果なのです。

【Point】サーモグラフィー調査結果

一般社団法人温熱療法協会が推奨している家庭用温熱機器で遠赤外線の温熱効果を検証した結果があります。サーモグラフィーカメラで使用前、使用後、中止後の体内温度をチェックしています。

遠赤外線の効果により、体内で分子活動が起こり自己発熱します。自ら作り出した熱エネルギーですので、一度温まると育成光線の輻射がなくなってもすぐには止まりません。

上記のサーモグラフィー画像のように使用中止20分後も体温が高い状態のままになっています。その保温効果により、暖かい場所から急に寒い場所に行くことで起こる寒暖差での事故、いわゆるヒートショック現象の対策にも有効です。

見えないものに価値がある<遠赤外線をご家庭で>

体温管理や体調管理に遠赤外線が有効なことがわかりましたが、ご家庭で上手に取り入れるには、どうしたら良いでしょうか?

ここでは、一般的な遠赤外線グッズから、社)温熱利用法協会推奨の製品までご紹介します。

手当て

人体から遠赤外線が輻射されているので、あなたの手のひらからも遠赤外線が出ています。例えば、お腹が痛くなったとき、自然と手でおなかを押さえていませんか?

実は、手のひらから遠赤外線が出ていることを本能的に理解していて、無意識に温めようとしているといわれています。手のひらをあてたときに、暖かくて気持ち良いと感じる部位を常賀に温めると良いでしょう。

その部位は温熱効果を求めています。特に沈黙の臓器といわれる肝臓や腎臓など自覚症状がでにくいところはチェックしたいですね。

遠赤外線サポーター

実は、遠赤外線サポーター自体から遠赤外線が輻射されているわけではありません。これは不織布などの遠赤外線を跳ね返す素材で作られていて、人体から輻射された遠赤外線を人体に跳ね返すことで、温熱効果をもたらしています。

岩盤浴

岩盤浴ベッドなど家庭用の商品もありますが、そもそも岩盤浴では、セラミックスや石などを熱して、遠赤外線を大量に輻射しています。それにより、横になりながらリラックスして、遠赤外線を大量にあびることができます。

さらに、岩盤浴で温まってから、冷たい部屋に行くことで、肌の引き締め効果が促されます。遠赤外線以外の熱源も必要とするため、40℃~55℃など高温で利用することが多いです。

遠赤外線ヒーター

遠赤外線ヒーターには多くの種類があり、セラミックヒーター・ハロゲンヒーター・カーボンヒーター・パネルヒーターなど様々な製品からありますが、基本構造に大きな違いはありません。

遠赤外線を含む物質(セラミックやカーポン)は熱くなると、遠赤外線輻射が多くなります。ですので、大量の遠赤外線を輻射ざるためには、別の熱源を使ってセラミックやカーボンなどを温める必要があります。

この別の熱源をニクロム線やハロゲンランプなどでまかなうため、遠赤外線とともに大量の近赤外線も輻射します。近赤外線の影響で温まる面が赤やオレンジに発行します。

自己発熱をする遠赤外線と違い、近赤外線はやけどの可能性があるため、使用時はカラダに近付けすぎないよう注意しましょう。

また、最近の研究結果で近赤外線は肌の老化を早めるともいわれていますので、近赤外線も一緒に輻射する遠赤外線ヒーターに当たった後は、肌の保湿ケアをすることがおすすめです。

遠赤王シリーズ

開発元の株式会社MOZUは医療機器メーカーであり、独自に開発した遠赤外線炭素繊維面状輻射シート「おひさまシート」は特許を取得しています。

「おひさまシート」の性能をそのままに、家庭用にリリースしている製品が遠赤王シリーズです。そのなかでも、社)温熱療法協会の顧問医師たちが、特に推奨している製品が「日だまり」です。

「日だまり」は医療機関用に開発されたレインボーとまったく同じ性能のまま、家庭用として購入できるからです。それでは、従来の遠赤外線製品と遠赤王シリーズは何が違うのでしょうか?

それは、光の波長をコントロールできたことです。「おひさまシート」から輻射される波長は、人体と親和性の高い育成光線といわれる波長です。その育成光線を大量に輻射するため、体内にしっかりと温熱効果をもたらします。

さらに、ニクロム線やハロゲンランプなど他の熱源を使用せず、遠赤外線本来の自然の恵みで温めます。近赤外線の影響を受けずに温めることができます。近赤外線を含まないことで、やけばや肌荒れの心配もありません。

このように「日だまり」をはじめとする遠赤王シリーズは良質な光の力で、優しく体温管理ができるのです。

※遠赤王シリーズ:一般手段法人温熱療法協会認定 家庭用遠赤外線温熱機器

<豆知識>炭火や七輪で焼いた料理は、よりおいしく感じませんか?

遠赤外線は炭素に多く含まれているため済や七輪の素材セラミックスは加熱すると強い遠赤外線を発生させます。(近赤外線も強く発生させるためヒトには刺激が強すぎます)

このように遠赤外線で調理をすると輻射熱によって表面を均質に、中は素早く焼きあがります。すると、うまみ成分をしっかり閉じ込めたまま、ホクホク、ジューシーにできあがります。

さらに保温効果もありますので、より美味しく感じるのです。ある検証結果では、160gの肉を焼いた場合、焼き上がりの肉の重量がガス火は22.4g減り、炭火は11.7gしか減らなかったそうです。

それだけ肉汁を外へ逃がさず調理できたことがわかります。